フットサルをしていると、本当はもっと実力があるのに、実力を最大限発起出来ていない人を見つけることがあります。ある人は本当にフットサル技術もあり、大変上手いのですが、試合になると実力の半分も発起出来ていないのです。なぜこんなにも上手いのに、その人は実力を発起できないのか、格下の相手にも平気で負ける場合があるのです。一体その人のフットサルを弱くしているのは何なのでしょうか。私はその人を観察するうちに、あることが分かりました。
その人は自分のフットサル技術を信用していなかったのです。
フットサルでは自分を信用することが大切
凄く大切なことなので、もう一度言います。その人はとても高いフットサル技術があるのにもかかわらず、自分のフットサルを信じていなかったのです。だから試合では勝てませんでした。だから格下の相手にも負けてしまいました。
試合前に対戦相手のプレーを見て、その人はこう言いました。「相手強そうだなぁ、負けそうだなぁ」
そう、その人は対戦相手のプレーを見て、相手が上手そうに見えてしまい、自分が負けるのではないかと思ってしまったのです。確かに相手は下手ではありません。しかし勝てない相手でもなかったのです。それなのに、その人は「相手が上手い、自分が弱い」と思ってしまったので、結局負けてしまいました。本当は十分勝てる相手だったのに。
でも、皆さんの周りでも今のようなことはありませんでしたか。つまり相手が上手く見えてしまい、自分がこてんぱんに負けるのではないかと恐れにも似た感情を抱き、思うようにプレーできずに負けてしまう。実は本当にこういうケースが多いです。これはフットサルに限ったことではありませんが、相手を目の前にして勇気が出なくなってしまうのです。
自分をどれだけ信じれるか
だから戦う前に、既に気持ちで相手に負けているのです。どんなスポーツでも気持ちはとても大切です。なぜなら気持ちでプレーの精度は全く違ってくるからです。それなのに試合前から「相手の方が強そうだ」と気持ちで負けてしまっているのです。言い換えれば試合前に既にその試合の負けが決定しているのです。フットサルをしていても、こういう風に考える人は非常に多いです。これは個人的な考えですが、おそらくそう思ってしまう人は、これまで何かのことに対して勇気を持ち、固定概念を覆したことがほとんどない、または全くないのだろうと思います。だから自分のステレオタイプな考えに押しつぶされ、気持ちもプレーも負けてしまうのです。
そう、つまりは固定概念にとらわれているのです。相手が少しでも自分より上手そうなら、すぐ負けると思ってしまう。本当は勇気を出して持てる最大限の力を発起すれば分からないのに。その実力の半分も出せないまま終わってしまう。もし仮に自分の子どもがいた場合、そういう考えで子どもに「どんなに困難な状況でも最大限力を発揮してみなければ分からない」と言えるでしょうか。これは例え話ですが、誰かに何かを伝えるとき、必ずネガティブな心は発する言葉に映し出されます。たとえ上辺だけでものを伝えても、本心の考えが透けて見えてしまうのです。
フットサルはメンタル面の影響が強い
もしチームのキャプテンが仮に気持ちで負けるような人(そういう人がキャプテンになること自体どうかと思いますが)だと、チームメンバーは悲惨です。なぜならチームを率いる役目のキャプテンが試合前に尻込みしてしまっている状態だからです。逆にキャプテンもチーム全体もまとまって、皆で力を最大限発起しようと思えば、そのチームはとんでもないパワーを発起します。そのようなチームが強豪をなぎ倒していく場面を何度も見てきました。
今まで気持ちで負けていた人は、どこかで気持ちで勝てる人間にならないと、スポーツだけでなくブライベートも仕事も力を発揮できない人間であり続けるでしょう。スポーツのよいところは人生においての勉強になるところです。スポーツに対しての考え方は、必ず他の分野での考え方にも影響していきます。
これからは、しっかり前向きな気持ちを持ちフットサルプレーしていきましょう。もしチーム内で気持ちが折れる人がいたら、励ましてあげられる存在になりましょう。「君だって上手い、負けるかどうかは全力でやってみなければ分からない」と熱意を持って伝えられる人になりましょう。そのような向上心ある気持ちを持ち続ければ、他の方面でも活躍できる場が自然と広がっていきます。試合前に負けると考える人は実に多いです。そこで「まだ分からない、これからだ!」と思えれば、大きなアドバンテージになるでしょう。それが人生においても大きな自信になるはずです。