少年サッカー指導者の中には、叱ったりして無理やり子供たちに練習を強いるひともいます。
指導者は怒って無理やり練習させるべきか?
指導者の中には、子供を泣かすまで怒り、無理やり練習させるケースもあります。
今は、体罰など問題にもなっていますが、それでも高圧的な指導をするコーチも中にはいます。
無理やり練習させても人間的に育つわけではない
そもそも、暴言を吐いたり激怒して、子供たちに無理やり練習させるのは良いのでしょうか。
確かに、子供たちの中には、やる気のない子もいるかもしれません。
そういう子には、叱ったりすることで、練習させることはできるかもしれません。
一時的な強制でしかない
ただ、そのような指導は、一時的な強制でしかありません。
子供に恐怖を与えて、無理やり練習させるのは、果たして子供の成長のために良いのか、疑問が残るところです。
本人に気づかせることが大事
大切なことは、本人に気づきを得られるチャンスを与えることだと思います。
つまり、こちらがどんなに怒ろうとも、本人にとってやりたくないものはやりたくないのです。
では、なぜやりたくないのか、そこからアプローチを始めてみるのはどうでしょうか。
やりたくない練習を、無理やりやらせても、相手には不満が残るだけです。
その練習をしたらどうなるのか、もしくは他にやりたいことがあるのか、指導者も考える必要があると思います。
自分の考えが正しいと思う恐怖
一番怖いのは、その指導者が「自分の考えが正しい」と思い込むことです。
こうなってしまうと、誰の声も聞く耳を持ちません。
こういうタイプの指導者は、子供たちに対して高圧的に接してしまいがちです。
激怒だけで状況を打開しようとすると、ますますチーム内の雰囲気が悪くなり、不満が残る可能性もあります。
そもそも指導者が能力不足
怒りでチームを正すというのも、一つの方法かもしれませんが、大事なのは子供たちにも考えさせることです。
スポーツは無理やりさせるものではなく、自分たちで考えながらプレーするからこそ、楽しさも出てくるものです。
また、スポーツは人生を豊かにする役割もあります。
言われた通りにプレーすることが、スポーツにおいても、人生においても、全てではありません。
怒りでしかチームを正せない指導者は、もしかしたら能力不足かもしれないのです。
仮に、怒りや強制でスポーツが上達できたとしても、人間性まで成長するかどうかは、わかりません。
また、指導者が正しいと思っていたことが、実は間違いであることもあります。
指導者こそ、自分の考えに過信せず、常に様々な角度で物事を見て、勉強していく必要があるのです。